ネオンピンク

わたしのラブマイセルフのために利用されてください

第十二話「今日すべては君と」

 

 

 

1度特別な意味を持ってしまったら、もう二度と何もない日には戻らないのだろうか。

 

先月の休み希望の提出日、記入しようと思って、そして結局、書き出さなかった。販売職の土曜日は休みづらいよな…なんて適当に言い訳を並べて見ないふりをしようとしたのに、この日が来る2、3日前からソワソワと、行き場のない愛と祝福が内側から溢れ出してた。大切な日だった、間違いなく、わたしにとってまだ、変わらない特別だった。お誕生日おめでとうございます、寒い冬の澄んだ空気はあなたの歌声によく馴染みますね。

 

今頃スンリくんはいろんな任務?をこなしているのかな。少しばかりぽちゃっとした最後の姿は、今はどんな風に変わっているのだろう。

9ヶ月ほど、経ったわけだけど、ふとした瞬間に思い出すように会いたくなります。こんなに会えなかったことはなくて、だからこそ、もう二度と会えないという漠然とした不安が、少しだけはっきりとわたしを怖がらせる。うん、もうよくわかってない。ただ、内側に根付いた愛の名残だけが、今もあなたの名前を反芻するの。

 

今日、空が青かったです。

あなたの事をよく知らない人に、あなたの話をするたびに、いつもマイナスな言葉が飾り付けられて、その度に痣だらけの心臓が痛みます。スンリくんは、誰かの言葉に傷ついたりしていませんか。必要以上に悲しい言葉をかけられていませんように。冬の澄んだ青い空はずっと、あなたに優しくありますように。

 

 

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きっと、来年の今日もあなたを思い出して切なくなって、また愛を呼び起こす。寂しい。思い出のスンリくんにしか会えないことが。でも、記憶の中のスンリくんはいつでもわたしを幸せにしてくれるから、だから、スンリくんの記憶の中のわたしたちも、少しでも幸せを与えられていたら、いいなと、思います。おめでとう、スンリくん、大好きです。